「加賀温泉って良い旅館が多いけど、どこへ行こうか?」
「やっぱり加賀で日本海のズワイガニが食べたいな!」
「加賀温泉って山代温泉と山中温泉どう違うの?」
このページは「加賀温泉での旅行」で悩まれている方向けのページです。
加賀温泉には石川県を代表するような温泉地が②つあり、ここに高級旅館が集まっています。
そこで加賀温泉郷へ行った時に宿泊したいおすすめ旅館を紹介していきます。
特に夏頃からはズワイガニの刺身や焼きガニ、蟹のしゃぶ鍋などを食べられるカニプランも登場します。
関東の方は関西の城崎温泉や間人温泉まで行かなくても、新幹線でも行きやすいカニプランのある地域ですからカニ好きにはおすすめです。
加賀温泉は主に2地区あります。
加賀温泉郷として有名な地域は温泉旅館が多く集まった「山代」「山中」地区です。
正確には粟津・片山津・山代・山中の4地域ありますが、この2地区には特に高級な旅館が集まり、深い歴史を持っています。
せっかく行かれるなら、歴史が深いこの地域の高級旅館へ宿泊されることをおすすめします。
山代温泉
山代温泉は開湯から約1,300年の歴史がある温泉とされています。
かつて行基(僧)が白山への修行へ向かう際に、水たまりで烏が羽の傷を癒している姿を見たことが開湯のキッカケだと言われています。(この烏が八咫烏という話。八咫烏は三本足で神武天皇の道案内をしたと言われている)
その後は明智光秀が湯治を目的に滞在したと言われており、泉鏡花や与謝野鉄幹・与謝野晶子など多くの文化人にも愛された温泉地でもあります。
江戸時代には共同浴場が作られ、これを「総湯」と呼び、その総湯の街並を「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼びます。
明治時代には「総湯」の広告チラシが配られており、多くの人が集まりました。
現在は2009年に建て替えられたこの「総湯」と明治時代の総湯を再現した「古総湯」があります。「古総湯」は源泉掛け流しで浴室には九谷焼きのタイルが使われています。
山中温泉
かつて松尾芭蕉が「やまなかや 菊はたおらじ ゆのにほひ 」と歌を詠んだことでも有名で、『奥の細道』では元禄2年の1689年に山中温泉に約9日間も宿泊しています。
実際に黒谷橋付近の「芭蕉堂」の堂内には芭蕉の小像が安置されています。
松尾芭蕉はここ山中温泉を気に入り、日本の温泉地として有名な「有馬」「草津」と並ぶ『扶桑の三名湯』と賞しています。
ここは安土桃山時代に山中漆器が発祥したことでも有名で、木地師が作った漆器は湯治客へのお土産にもなっていました。
ここからさらに山奥に行った場所が九谷焼の発祥です。
加賀温泉に泊まる時には「橋立カニ(ズワイガニ)」をチェックしよう!
11月〜3月の冬期に加賀温泉に行くなら「カニ」が出るプランがあるかどうかチェックしましょう!
加賀には橋立漁港があり、水色のタグが付いたズワイガニの「橋立カニ」というブランドがあります。
これはたちばな四季亭の活カニプランです。
この画像のように、加賀温泉郷の山代・山中温泉では冬期にこの「カニ」を刺身や焼きガニなどで食べられる旅館がたくさんあります。
もし冬期に加賀温泉へ行かれる際には「カニが出るプランがあるか」は確認されると、さらに旅行が楽しくなるでしょう。
カニプランを選ぶ時は以下のようにプランの詳細を確認します。
この画像のようにプラン詳細で、活けカニが出ることを確認しておきましょう。
活けカニプラン以外の場合はカニが出ないこともありますから、間違えないようにしましょう。
カニプランは6~8月からプランの掲載が始まり、秋には多くの旅館で掲載され始めますからよく見ておきましょう。
【5選!】加賀温泉の高級旅館
加賀温泉にはこの画像のように「山代」「山中」の2地区の温泉街と高級旅館があります。
「山代」は比較的開けた場所に、「山中」は風情のある渓谷沿いとそれぞれ雰囲気が違います。
今回おすすめする宿は、山代温泉「瑠璃光」「あらや滔々庵」「たちばな四季亭」、山中温泉は「花紫」「こおろぎ楼」の各高級旅館です。
①【迷ったらココ】たちばな四季亭(山代温泉)【カニプラン有り】
「たちばな四季亭」は明治元年の開業から約150年の歴史があり、山代温泉でも古い源泉である「一号源泉」を使用している温泉旅館です。
館内には「桐」が多く使われており、桐の香りや温もりが伝わってきます。
一部には露天風呂付きの客室(源泉の循環ろ過式)もあり、桧を楽しみながら温泉を楽しめます。
部屋食でのプランがありますから、1日中旅館の中でゆったりと過ごすことも可能です。
山代温泉の中心地にあり「古総湯」「総湯」にも足を伸ばすことができる高級旅館です。
この画像はReluxのカニプランですが、冬期には橋立カニを食べられるプランも登場します。
蟹懐石を食べたい方や蟹好きな方は冬を狙って宿泊されることもおすすめです。
②瑠璃光(山代温泉)
山代温泉の古総湯から北にある「瑠璃光」は加賀一向一揆太鼓が見られる旅館です。
高校生の日本史で習ったように、加賀は一向一揆があったことで有名です。
この加賀一向一揆太鼓は室町時代の富樫政親の圧政に対抗した農民が鎌や竹槍を持ち、太鼓を鳴らしながら兵に立ち向かったことに由来しています。
客室には「星の棟」と「風の棟」「月の棟」があり、「星の棟」がエグゼクティブ客室になっています。
星の棟の露天付A・Bタイプの宿泊客限定のラウンジ「瑠璃光クラブラウンジ」ではフリードリンク・簡易岩盤浴・マッサージ機なども用意されています。(*一部利用不可プラン有り)
③あらや滔々庵(山代温泉)【カニプラン有り】
「あらや滔々庵」は山代温泉の古総湯の目の前に佇む落ち着いた雰囲気の高級旅館で、館内入口には北大路魯山人の画やゆかりの作品が飾られています。
公式hpには
現在 当宿には、初めての陶芸作品といわれる赤絵皿や、 烏湯縁起にまつわる暁烏の衝立など、魯山人ゆかりの作品が残されています。引用:加賀 山代温泉 あらや滔々庵
とあります。
またこの旅館は襖の引手に九谷焼が使われているなど細部まで至るまで趣向を凝らしています。
山代の湯は地下数十メートルから湧く珍しい温泉であり、ここ「あらや滔々庵」は1日の湯量が約10万リットルと山代でも随一のものです。
かつては大正初期にドイツで開催された万國鉱泉博覧会で金賞を受賞するほど、歴史的にも認められた温泉でもあります。
④花紫(山中温泉)【カニプラン有り】
「花紫」は山中温泉の鶴仙渓沿いの緑と風情溢れる場所に佇む高級旅館です。
何よりもこの越前和紙を利用したダイニングや加賀水引を使用した空間が特徴的です。
客室は和室が中心になっており、またコンフォート客室「春の1」では二俣和紙を使ったデザインが多く見られ、温かみのある心地良い空間をしています。
コンフォート客室では源泉100%かけ流し半露天風呂があり、源泉掛け流しの温泉を楽しみながらゆったりと過ごすことができます。
また冬期にはタグ付ブランド活カニを食べられるカニプランもReluxに登場します。
カニの刺身や炭火焼などカニ好きな方は冬期にこの宿に宿泊されることもおすすめです。
この投稿をInstagramで見る
⑤みやこわすれの宿 こおろぎ楼(山中温泉)【カニプラン有り】
「こおろぎ楼」は山中温泉の総桧造りの名勝橋である「こおろぎ橋」の隣にある高級旅館です。
かつて松尾芭蕉が歌に詠んだほどの風光明媚な鶴仙渓が眼下に広がります。
冬期には水色のタグが付いた「橋立蟹」が出るプランもあり、北陸名物のズワイガニを食べられることも特徴です。
こおろぎ橋の川のせせらぎを聞きながら、心身ともにリラックスしたい時には立寄りたい旅館です。
加賀温泉の近くで立ち寄りたい金沢
加賀温泉郷でリフレッシュされた後には金沢観光をされることもおすすめです。
「兼六園・近江市場・東山ひがし茶屋街・金沢21世紀博物館」と歴史が深い観光施設が多くあります。
「加賀温泉で1泊して、次の日は金沢のホテルに泊まりたいな」
という方もいることでしょう。
以下のページに金沢の各観光施設にアクセスの良いホテルを紹介しているので、必要な方は参考にして下さい。