伊豆の沼津内浦地区にあるアジで有名な「いけすや」へ行ってきました。
アジがプリプリで美味しいので刺身好きな方は是非行って下さい。
ちなみに、ここ沼津の内浦はアジ養殖の北限であり、関東の寿司屋などにも出荷されています。
関東では「活けアジの寿司」「活けアジのたたき」というメニューがありますが、あれはここ内浦の鯵を使っている可能生があります。
- アジがプリプリの食感で歯ごたえがあり大変美味しい
- 刺身が嫌いな人でも好きになるような鮮度の良さ
- お店が海の目の前にあるため田舎の漁港の雰囲気を楽しめる
- 西伊豆や中伊豆、沼津に行くなら遠回りをしても立ち寄りたいお店
沼津の鯵が食べられる「いけすや」へ
沼津内浦の県道17号線沿いを走ると漁港近くに「いけすや」の看板が見えてきます。
この画像の建物が「いけすや」です。
左側にはテラス席があり、店内に入ると右手奥に干物やお土産の販売、正面にレジがあります。
店内に入るとまず「注文をして先払い」をします。
活けアジ丼を頂きます。
メニューは「いけすや食べる」に掲載されています。
やはりここまで来たなら「活けアジ」を使ったメニューがおすすめです。
活あじお造り定食や活あじ丼、漁師の本気のまご茶定食が良いです。
プリプリのアジが食べられるメニューがおすすめです。
ちなみに二色感活けアジ丼など限定メニューはなくなりやすいので、目当てにされたい方は早めに行きましょう。
これが「活あじ丼」です。
ちなみにこのお店では「活(いけ)あじ丼」ではなく「活(かつ)あじ丼」と表記されていました。
鯵の刺身の上にネギとおろし生姜が乗っています。
通常イワシや鯵などの青魚(光り物)は魚特有の臭みが出やすく薬味が乗っていますが、ネギやショウガが不要に感じるほど臭みがありませんでした。
関東のスーパーで購入する鯵は長崎や福岡など遠くから持ってきているため、刺身で食べると魚臭さが口に広がりますが、ここの鯵には全くそのような臭みがありません。
また食感は程よい歯ごたえがあり、噛むと反発を感じます。
「アジがまだ口の中で生きている」「アジってこんなに美味かったのか」と思わせるほどの弾力があります。
私が普段スーパーで購入する2~3日経ってクタクタになった鯵とは全く違います。
あれは「二度死んだアジ」で、ここのアジはまさに「活きたアジ」です。
魚は適切な処理(活け締めや神経締め、血抜きなど)を行なった上で熟成させて旨味を出すことも美味しくするコツですが、コリコリとした食感もまた素直に「美味しい」です。
人が「美味しい」と感じる理由には舌で感じる旨味のほかにも、食感や歯ごたえもまた「人が美味しいと感じる要素なのだなー」とここのアジを食べて再度実感しました。
またアジにはマグロのトロのような脂はありませんが、身の表面に少し脂が乗っており、まろやかな口当たりです。
鯵という生き物の脂は季節によって差があるかもしれませんが、私が食べた時には魚の脂を感じられるので「活けアジ」とは言っても、魚の旨味もありました。
一般的に養殖の魚は天然魚と比較して脂がのっており、クロアチアやマルタの養殖マグロのようにベッタリとしたものもあります。
しかし、鯵については小さな魚ですから養殖で少し脂が乗っているほうが美味しく感じるのだと思います。
ここの鯵はまさにほどよい脂があり、食感が抜群で美味しく感じる物でした。
総括すると、これなら魚嫌いな子供でも食べられますし、もしかすると魚を好きになるきっかけになるのでは?と思うほど美味しかった。
子供が魚を好きになるキッカケには「美味しい魚を食べる」ことが必要ですが、活けアジを食べることは魚好きになる良いキッカケになるでしょう。
刺身好きは是非この活けアジを目当てに行かれると良いです。
他にも二食感丼など面白いメニューがありますから、魚好きの方には嬉しいはずです。
そして、これが漬け物の大根です。
普通の美味しい漬け物でした。
こちらがみそ汁です。
これも美味しかったです。
こちらが単品で注文した「活けアジフライ」です。
ただのアジフライではなく、「活けアジフライ」です。
食べた時には身の奥深くまでふっくらしており、臭みは全くなく、衣は少しふんわりしていました。
値段は360円ですからアジフライが好きな方は合わせて注文されると良いと思います。
ただやや中骨が硬く、残ってしまいました。
私のアジフライだけかもしれませんが、アジの骨まで食べたいと思っていたので残念です。
サイズは15cmほどの中アジサイズです。
小アジサイズなら骨まで食べられたでしょうが、中アジサイズでは骨まで食べられる揚げることは難しいかもしれません。
余談ですが、以前あるテレビ番組で東京のアジフライのお店が紹介されていました。
そこのアジは千葉県の内房にある金谷漁港(金アジで有名な漁港)で穫れたアジをショウガやレモン汁に付けて寝かせてアジフライにしていると紹介され美味しいと評判のようです。
私はまだそこのアジフライを食べたことがありませんが、ここのアジフライとどちらが美味しいのか気になります。
刺身については「活けアジ」と「寝かせたアジ」で食感や味に大きな違いが有りますが、フライでも同じような違いがあるのか楽しみです。
活けアジお造り定食を頂きます。
こちらは定食です。
お刺身で召し上がりたい方はこちらのほうが良いかもしれません。
アジが3種類の切り方をされているので食感の違いを楽しめます。
漁師の本気まご茶漬けを頂きます。
ちなみに鯵フライも美味しいです。
単品で300円ですから一緒に頼まれると良いですよ。 pic.twitter.com/AlFbQWoqM7— 日本の旅が好きな人(keikei-blog) (@BlogKeikei) December 7, 2019
駐車場
お店では店内とテラス席があります。
これはテラス席から撮影した画像ですが、お店の目の前に駐車場があります。
自動車であれば合わせて30台ほど駐車できるスペースがあります。
駐車場の後ろの海では漁船が停泊しており、釣り人が竿を出しているなど田舎の港町の長閑な雰囲気の残る場所です。
鯵も美味しいお店ですが、このように静かで潮風を感じられる場所で頂くとさらに鯵も美味しく感じられます。
お店の外観
この画像の右側にいけすがあります。
この日は泳いでいませんでしたが、以前はここで魚が泳いでいました。
ここは店内でもひものなどのお土産が販売されていましたから、興味が有る方は購入されると良いでしょう。
実は「いけすや」のある沼津内浦はアジの養殖で有名
この画像の左側に「筏(いかだ)」が見えますが、沼津内浦ではこのような養殖筏が多く見られる養殖の町です。
養殖筏はこの内浦から木負〜立保〜足保付近まで多く見られるので、海を見る時には着目してみてください。
伊豆を代表する熱海や伊東、伊豆高原、稲取、河津、下田や堂ヶ島、土肥では養殖が少なく、これだけの養殖筏が見られるのは伊豆の中でもこの地域くらいです。
沼津の内浦は潮の流れが早く、満潮時と干潮時に堤防に立つと、川のように潮が流れる(ザーっと音を立てる)の潮の満ち引きが激しい地域です。
以前、私が堤防から見た時にはまるで津波が起きる前の「引き潮」なのかと思う程でした。
この自然環境の険しさから養殖の魚の身が締まり、鯵のほかにも鯛などの養殖に適しているのかと思います。
沼津の内浦は鯵養殖の北限のようで私の知っている寿司屋でもこの沼津の内浦から活けアジを取り寄せているため、関東に住んでいる方はすでにこの内浦の鯵を食べているかもしれません。
関東の居酒屋や飲食店の水槽で泳いでいる鯵の産地を気にしている人は少ないですが、実はそれだけ関東の人にとって内浦は身近な地区であり、内浦の鯵はよく食べられている魚でもあります。
この画像の奥のほうに海に浮かぶ筏が見えますが、こういった筏が沢山置いてあります。
駿河湾は日本で1番深い湾であり、ここ内浦も数十m海の沖に行くと、数十mの水深がある深い海です。
こういった地形の特色も「いけすや」で提供されるアジの養殖に向いている理由だと思います。
画像の左側には伊豆の高級旅館「松濤館」が見えます。
「いけすや」への交通アクセス
「いけすや」は県道17号線沿いにあります。
「いけすや」へ自動車で行く場合は伊豆中央道の長岡ICで降りて右折して130号線を走り、小さなトンネルを抜けてカーブを下って突き当たりを右折すると左側に見えてきます。
鉄道で行く場合は駿豆線の伊豆長岡駅や沼津駅・三島駅からバスやタクシーになりますが、駅から離れておりアクセスが大変です。
出来れば自動車で行かれるほうが簡単です。
【行って良かった】伊豆の美味しい海鮮グルメ屋さん