民話:日金山の鬼 〜魂は全て日金山へ向かう話〜

 

伊豆では亡くなった魂が日金山へ向かうと言われています。
この民話も日金山で鬼が魂が来るのを待っていた話です。

 

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日金山の鬼

日金山はお彼岸の時期にお参りをすると、すれ違う人の中に亡くなった親しい人がおり、会うことができるといわれている。
ここには地獄があり、伊豆の人達は死んだ魂がここに集まると言われている。

 

天正10年の12月、朝比奈彌太郎という武士は若い侍者を連れて、雪化粧の日金山の尾根へと辿り着いた。
黄昏時の伊豆の風景を眺めながら、日暮れの早い冬のため、急いで山を下り始めた。

 

すると、行く手に大変大きな男が立ちふさがっていた。
片手にたいまつ、もう一方には太い鉄棒を持ち、色黒で額ははげ上がり、ヒゲが伸びきっていた。

 

彌太郎は「いったい何者であるか」と問うと
大男は「日金山に住まうものです。今来るものがありますので、待っております」と答える。

 

彌太郎が側を過ぎようとすると、大男
「お願いがございます。この後、山を登る17,18の娘に会いましたら早く行くようことづけくださいまし。」と言う。

 

彌太郎は耳にしながら、坂を下っていると、後ろから若い女性の悲鳴が聞こえる。
先ほどの大男が居た辺りであったか、こん棒で叩き付ける音も聞こえるが、彌太郎は恐ろしさから山を急いで下り、ついに玉沢へ着いた。

 

すると、大勢の人が死者を火葬しているのが見えた。彌太郎は「誰が亡くなったのだ」と問うと「箱根関所の守の娘で17です」と答える。

 

そこで彌太郎は思わず、侍者と目を合わせたのだった。
彌太郎はその後、韮山へ向かっていった。

 

昔から日金山には地獄があり、伊豆で亡くなった人の魂が集まる場所といわれている。
あの大男は地獄からの使いである鬼であり、玉沢の娘の魂が来るのを待っていたのだろう。

 

その後、彌太郎が日金山で鬼と出会った話は伊豆へ伝わっていった。

 

 

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日金山は伊豆スカイライン近くにあります

現在は伊豆スカイラインの十国峠付近から日金山へ行くことができます。
十国峠はその名の通り

  1. 「伊豆」
  2. 「駿河」
  3. 「相模」
  4. 「甲斐」
  5. 「遠江」
  6. 「信濃」
  7. 「武蔵」
  8. 「上総」
  9. 「下総」
  10. 「安房」

など十国を見渡せることから十国峠と言われました。
この十国峠のケーブルカーの山頂駅や熱海峠icからアクセスができます。

⇒ 伊豆スカイラインの十国峠は絶景!沼津や駿河湾、富士山も見られます。

 

合わせて伊豆スカイラインへもドライブされることをおすすめします。
伊豆スカイラインは海岸沿いの国道が渋滞している時期には、迂回路になります。
景色も良く、渋滞しないので是非行ってみて下さい。

⇒ 伊豆スカイラインはドライブに最高です。