由比ヶ浜は鎌倉市の海岸で、夏は海水浴場となる有名な場所です。
由比ヶ浜や由比ケ浜、由比ガ浜海水浴場とも呼ばれていますが、表記が違うだけで同じ海水浴場です。
実は2013年に由比ケ浜の命名権が売買され、『鳩サブレー』で有名な地元企業豊島屋が買取ました。
豊島屋は由比ヶ浜の名前を残したおかげで現在も由比ヶ浜という愛称が残っています。
(鳩サブレー海岸でも面白いです笑)
ここは国道134号線からの眺めが良く、葉山や逗子から江の島方面へドライブしていると左側(南)に見ることができます。
明るく気持ちの良い場所ですから、天気がいい日は散歩や観光にもおすすめです。
- 海水浴場の水質はやや悪く、海水の透明感は少ない
- 南に開けた明るい海岸なので散歩や観光には最適
- 実は源頼朝とも関係のある海水浴場
由比ケ浜を少し歩いてみます。
由比ケ浜海水浴場へのアクセスは鎌倉駅から徒歩ではやや遠いです。
最寄りの由比ケ浜から歩かれるほうが良いですが、出来れば自動車のほうがアクセスは楽です。
ここが由比ケ浜の目の前を走る国道134号線です。
画像の右側が西方面で江の島や稲村ケ崎へ向かいます。
ここは土日は大渋滞を起こす道路で、土日祝日のドライブでは事前にお手洗いを済ませておいたほうが良いです。
ゆっくりとしか動かない渋滞ですから、結構イライラします。笑
ここにはさくら貝の歌の石碑があります。
どんな歌なのか?というと動画がありましたので貼っておきます。
由比ケ浜の入り口に来ました。
由比ケ浜は浜辺まで100m程あり、東西に広い海岸です。
入って左に公衆トイレがあります。
海岸のお手洗いなのでキレイではありませんが、海水浴などで訪れた際には便利だと思います。
この画像の看板に由比ケ浜の歴史が紹介されています。
1884年の明治17年に医学者で内務省衛生局長の長与専斎が鎌倉こそ理想の海で海水浴場最適の地と紹介して広く有名になったとあります。
大磯海水浴場は松本順によって明治18年に海開きされたようですから、もし歴史の歯車が変わっていたら由比ケ浜が日本で1番最初の海水浴場になっていたかもしれません。
これが滑川の河口付近で水は透明です。
滑川は鎌倉の浄妙寺方面を通り、鎌倉霊園付近から流れています。
この画像は由比ケ浜から東方向を見た逗子マリーナの画像です。
ここは海の近くにレストランやカフェがあり、リゾートマンションもあります。
由比ケ浜の砂質は重く乾いています。
この日は晴天が続いたことも関係していますが、砂が細かく歩きにくいです。
西方面(江の島・稲村ケ崎方面)を見てみると、由比ケ浜が大変広いことがわかります。
この日は多くの観光客が海岸を散歩していました。
後ろを振り返ると100mほど歩いてきたことがわかります。
ここは海までの距離が長いので結構歩き大変です。
サザエの殻が落ちていました。
ここは色々な貝殻を落ちていましたから、拾ってみるのも楽しいでしょう。
由比ケ浜の水質
由比ケ浜の海水は1cmほどの深さでは透明に見えます。
由比ヶ浜の水質は平成29年度海水浴場水質検査結果によるとBランクです。
Bランクは海水浴場としての適性が「可」ですから、泳ぐことは可能です
しかし、AランクやAAランクの海水浴場と比較すると、水質はやや悪いと言えます。
静岡県の令和元年度海水浴場の水質調査の結果についてから分かるように、静岡県と比べると由比ヶ浜は少し水質が悪いです。
30cmほどの深さで見るとやはりキレイには見えません。
少し濁りのような茶色が肉眼で確認できましたから、サザンビーチ茅ヶ崎と同じく濁りがあります。
海水浴場シーズンになると、人が海に入るため砂が巻き上がり濁りが生じます。
この画像のようにシーズンオフでもこれだけ濁っているのですから、やや綺麗ではないと言えます。
これが熱海サンビーチの海水浴場の画像です。
熱海は波打ち際から見ても、深い場所の海底がわかるほど海水が透明です。
この熱海の画像と由比ケ浜の画像を比べると、由比ケ浜の海水浴場はそれほど綺麗ではないとわかります。
私が高校生の時にこの由比ケ浜に来たことがありますが、その時は昆布かわかめのような海藻が浮いていました。
その時は海水もかなり濁っていたので、キレイな海を目的に海水浴をしたい方は伊豆や千葉へ行かれたほうが良いでしょう。
この画像で見ても少し茶色っぽい色をしています。
景色は抜群ですが、水質や透明度がやや難点です。
おまけ:由比ケ浜と鎌倉時代の源頼朝の歴史
実はここ由比ヶ浜はみなさんが学生の時に勉強した鎌倉時代の源頼朝と大きく関係する歴史的な海岸でもあります。
鎌倉幕府の源頼朝は「二所詣で」といって箱根権現(現 箱根神社)と走湯権現(現 伊豆山神社)に参詣していました。
その前にここ由比ヶ浜で「御精進」という海水を浴びて身を清める儀式がありました。
この「御精進」を済ませて、箱根権現や走湯権現へ向かっていました。
つまり、今みなさんがこの由比ヶ浜で泳いでいる現在から約800年前に、源頼朝がすでに入水していたのです。
それを知っていると、この由比ヶ浜が実は日本の歴史に大きく関係した海水浴場だとわかり、少し楽しくなると思います。
最後に
由比ヶ浜は駅からのアクセスは悪いですが、明るく観光客の多い海岸です。
鎌倉観光に訪れた時には、散歩がてらに歩かれると楽しいでしょう。
ちなみに夕日を見る場合は由比ケ浜よりも片瀬江の島西浜のほうが見やすいです。
ここは西側に山が有るので、西側に開けた片瀬江ノ島西浜のほうがおすすめです。