江ノ島の奥津宮から脇道を行くと「恋人の丘」があります。
ここには龍恋の鐘があり、恋人2人で一緒に鳴らすことができます。
江ノ島は天女と五頭龍の伝説があり、今では恋人の旅行スポットになっています。
江ノ島へ遊びに来たカップルは是非立寄られてみてはいかがでしょう。
江ノ島恋人の丘入り口
江ノ島奥津宮を過ぎると左手に龍恋の鐘入り口が見えます。
この画像のように案内板が立っているのですぐに分かると思います。
南京錠も販売しています。
この龍恋の鐘では、恋人達がお互いの名前とメッセージをプレートに書いて南京錠で閉じるという習慣があります。
この入り口すぐ脇で南京錠とプレートが販売されていますので、こちらで購入ができます。
では、恋人の丘へ(龍恋の鐘)
独身者である私にとっては足取りが重い道のりです。笑
少しのなだらかな階段を登っていきます。
途中この龍恋の鐘という看板が見えればもうすぐです。
独身者が息を詰まらせる程のけたたましい数の南京錠
見た目がカラフルだったため最初は千羽鶴か何かかと思っていましたが、よく見ると南京錠とカラープレートです。
独身者にとっては心臓麻痺を起こすような数の愛の証が自然と目に入ってきますから、独身の方は目を閉じて行って下さい!笑
心が落ち着いたところで後ろを振り返ると、
「ツウォラゥゥッッー!」
ここにもカップルの愛の証が溢れています!
「きっと半分くらいは別れているんじゃないのかな?」「もし別の相手と結婚したら夜中にこっそりと外しに来るのかな?」なんて縁起の悪いことは一切考えることはありませんでしたが、それにしてもおびただしい数です。
もしかしたら、後数十年で江ノ島全体が南京錠で埋め尽くされるのではないかという恐怖を覚えました。(笑)
それほど圧倒的な数の南京錠と恋人達のエネルギーを感じます。
まあ、それだけ江ノ島は恋人にも人気の観光地であるという裏返しでもあるんだなと思います。(強引にまとめます)
これが恋人の丘にある鐘です。
西伊豆にも恋人岬がありますが、そちらでも鐘を3回鳴らすと恋が適うと言われています。
江ノ島シーキャンドルに居た時にも「ボーン」と鐘の音が聞こえましたが、訪れたカップル達が鳴らしています。
恋人でここへ来られた方は南京錠でここに想いを埋めて、2人一緒に鐘を鳴らしてみてはいかがでしょう。
恋人の丘こと龍恋の鐘の由来
この場所に行ってから「どうしてここが恋人の聖地なのか」という疑問がわきました。
また「龍恋の鐘」とあります。
またこの画像でも
同じように龍恋の鐘と書いてあります。
これらを見て「なんで【龍恋の鐘】何だろう?」と思いました。
その由来がここで説明されています。
【天女と五頭龍】という江ノ島の伝説です。
少しまとめて書くと、
- 昔むかし、鎌倉の深沢山中に五つの頭を持つ龍が住み着き村人を苦しめていた。子供を生贄にとられることからこの地は「子死越」と呼ばれた(現在の腰越)
- ある時(西暦552年4月)、子死越の目の前には黒い雲が漂い、地鳴りが響き大地震が来た
- ”高波が村を襲い10日間も揺れ続けたのち漸く治まったが、突然地響きがして海から火柱が上がり、その後に小さな島(江ノ島)ができた
- 天女が現れて五頭龍が結婚を申し込むが、子供を丸呑みしたり、村に洪水を起こしたりといった悪行から断れてしまった
- その後五頭龍は心を入れ替えることを約束して天女と夫婦になった
- それから五頭龍は干ばつには雨を降らせ、作物を傷つける台風は跳ね返すなど村のために尽くした
- 五頭龍はその後命の終わりを感じ、対岸の片瀬の竜口山(現在の片瀬山)に去って山になった。村人は五頭龍を竜口明神として祀り、現在「竜口明神社」で祀られている。
という伝説です。
この話は欽明天皇の時代ですから、西暦552年と約1,500年前と非常に昔の話です。
この伝説が元になって、この恋人の丘(龍恋の鐘)は誕生したんだ言えます。
竜口山とは、江ノ島から正面に見える山で現在片瀬山と言われています。
湘南モノレールの江ノ島駅がある山がこの竜口(片瀬)山です。
もっと知りたい方は「こちら」が詳しく解説されています。
ですから、どっかの何某(なにがし)が南京錠を売りたくて始めた商売ではなく、この地にあった伝説を元にしているので御利益はあるはずです!笑
御利益までは保証できませんが、この龍恋の由来を知っていれば、江ノ島を楽しむ魅力が1つ増えますし、恋人でシェアされると記念になって面白いと思います。
江ノ島というと生シラスと展望台と海が印象的ですが、このような恋の伝説があったことを思うと江ノ島の理解も変わってきますし、カップルや恋人達もきっと楽しい時間を過ごせることでしょう。
龍恋の鐘の音色が江ノ島に反響し、天女と五頭龍の力も借りて、恋人達が末永く一緒に居られると良いですね。
江ノ島の龍恋の鐘はスゴイ南京錠の数です。笑
ここはカップル達がお互いの名前を書いて、鎖に鍵をかけています。ちなみにここの龍恋の鐘にはしっかりと由来があるんですよね。それは#江ノ島 #龍恋の鐘 #恋人の聖地 https://t.co/7aZEDPf4Vv
— 日本の旅が好きな人(keikei-blog) (@BlogKeikei) December 6, 2019