ここは源頼朝の歴史とも深い関係のある場所です。
政所は元は公文所と言われ、政所になってからは政務や財政を行ないました。
鎌倉時代の政所跡地へ
旧政所跡地は鶴岡八幡宮の東方に歩いて200m程の距離にあります。
現在は石碑もなく、小さな案内板だけが残っています。
これが旧政所跡地の案内板です。
よく見ておかないと見逃してしまいます。
この画像のように鎌倉幕府 政所跡地と書かれています。
鎌倉時代最初の幕府である大蔵幕府はこの政所跡地から東へ行った近い場所にあり、最初の問注所も大蔵幕府の東西の廂に置かれたことを考えると幕府から近い場所に統治機構を置いていたことがわかります。
この近くには若宮大路幕府があります。
若宮大路幕府は鎌倉時代最後の幕府であり、大蔵幕府⇒宇津宮辻幕府⇒若宮大路幕府と遷っていきます。
政所の設置年については
”建久二年正月大十五日甲子。被行政所吉書始。”『吾妻鏡』
とあり、1191年に政所で吉書を始めるとあります。
政所については1191年と1185年説がありますが、『吾妻鏡』では1191年とあります。