今回は静岡県西伊豆土肥の粋松亭の露天風呂付き客室「やさしさに包まれて」に宿泊してきました。
結論から言うと、
- 夕日が絶景で客室から眺める夕陽は素晴らしい
- 客室露天風呂は190cmと足を伸ばせてリラックスできる
- 客室露天風呂の温泉はポカポカと温まり、保温性が良い
- 客室は細かな花のデザインなどもあり、華美である
- 夕方・翌朝ともに田舎の港町の雰囲気を堪能できるためリフレッシュになった
- 料理は特に魚の素材が新鮮で美味しく、また会席料理も工夫があり満足できた
- 客室など年代を感じさせるところ(古い箇所)はあってもそれ以上の魅力が光る宿だった
と、大変満足できる滞在になりました。
関連記事 → 【厳選22選!】いつかは泊まりたい伊豆の高級旅館とホテル「まとめ」
*追記 Youtube動画を追加しました。
【宿泊記】西伊豆土肥の粋松亭の「やさしさに包まれて」はオーシャンビューの高級旅館!
それぞれ紹介していきます。
粋松亭に到着
西伊豆の粋松亭は土肥漁港の目の前にあり、海の目の前のオーシャンフロント旅館です。
道路を一本挟みますが、この道路はほとんど車通りがありませんので静かな場所です。
粋松亭の入り口で日本の温泉宿らしい雰囲気があります。
車を停車するロータリーは広くなく、1台ほどしか置けませんので混み合うと大変かも。
これは時間がズレますが、粋松亭の早朝のロビーです。
綺麗なお花がお出迎えしてくれます。
こちらで1分ほど待つと客室に案内してくれました。
私の時は仲居さんが私の重い荷物を持って運んでくれましたのでしっかりしてるなーと感じました。(持ってくれないところもあるので)
粋松亭の露天風呂付き客室「やさしさに包まれて」に宿泊
今回宿泊した客室は粋松亭603号室の夕日見の角部屋「やさしさに包まれて」です。
同じく真下の503号室には「ほほえんで見つめて」という客室があります。
先程の外観の写真で言うと、この上の画像の緑の枠が「やさしさに包まれて」客室です。
ここを選んだ理由は「絶好の夕日が見える」からです。
まず玄関を入って右側の部屋。
眩しいくらいのキラッキラッの海がお出迎えしてくれました。
よく見ると左側には巨大な客室露天風呂が付いています。
粋松亭は部屋食の旅館なので客室露天風呂付きを選べば、ほぼ完全お籠りが可能。
では、客室露天風呂をみてみましょう。
粋松亭の客室露天風呂は巨大!
直径190cmと大きく、大人が頑張れば10~12人は入れそう(どんな状況)
この客室露天風呂は足を伸ばしてゆったりと入れるのでリラックスできます。
檜の露天風呂なので雰囲気がいいですね。
温泉は無色透明、濁りなどはありません。
それほど温泉の臭さ(強い硫黄などの香り)もないので、入りやすいと思います。
こちらからずっと「コトコト」と掛け流し状態。
客室露天風呂のドアを開けていると、室内にもコトコト♪と響いてきます。
正確には半露天風呂と言ってもいいかもしれません。
ちなみに翌朝に紹介しますが、この左側の障子は手動で開けることができます。(電動スイッチは当時故障中だったため)
もちろん温泉に浸かると海が見えます。
こちらの客室の場合はやや南西方面の海が見えます。(翌朝のほうが海が綺麗でした)
こちらが露天風呂の照明スイッチ。
とりあえず全部付けました。(夜でも明るい)
温泉の隣にシャワーとシャンプーなどがあります。
粋松亭の客室露天風呂は加水・加温ができます。
粋松亭の客室露天風呂はやや熱めです。
私はややぬるめのお湯が好きなので加水しましたので、ぬるめが好きな人にはやや熱いかも。
これが障子のスイッチ。
これが温泉の効能。
私の感想では、粋松亭の客室露天風呂は「ポカポカとして温まる効果が長い」と思います。
温泉の向こう側にある何か。(これはわかりませんでした)
客室から見ても粋松亭の客室露天風呂は大きい!
醤油を作るような樽くらいの大きさなので改めて感動しました。
ちなみに粋松亭の客室露天風呂は外からこのブラインドで隠すことができます。
(夜の露天風呂で改めて紹介します)
では、海の景色を見てみましょう。
客室から正面を眺めると土肥漁港があり、駿河湾が広がります。
左の真下には道路、また土肥海岸が広がります。
窓が大きく造られており、夕陽や海が見やすいデザインになっていて良いですね。
この窓の一番左側を開けることができるので、海風が入ってきて気持ちいい!
広い駿河湾を見ながらボケーっと過ごします。
この椅子に座っても海が見えます。
この西側の窓もブラインドを閉めることができます。
夏などは西日が入って暑いかもしれないので使うといいかもしれません。
では、玄関に戻って2つ目の客室を紹介します。
この上の画像は玄関入って右のお花と靴べら、下には下駄箱があります。
この客室は「お花」が多く飾られており、後記しますが、お花の模様なども多く見られます。
こちらが玄関入って左側のお部屋。
一面金色で驚きました!
通常こちらで食事を頂くのですが、先程紹介した海の見える和室で頂くことにしました。
エアコンやテレビなどがあります。
コップなども消毒済み。
これが冷凍庫と冷蔵庫。
中には瓶ビールなどがありました。
こちらが玄関入って左向いにあるお手洗い。
空間はやや小さめで、壁紙を見ると花びら模様。
こちらが玄関入って向いにある洗面所。
ドライヤーはpanaのほうが風が強く出るのでよく乾きました。
中居さん曰くこちらの内風呂は温泉ではないとのこと。
海の見える客室に戻ります。
テレビの横の壁には綺麗なお花模様。
テレビの上の照明。
(夜は消灯も可能)
こちらは花模様の押し入れ。
こちらは天井のお花の絵。
こちらも天井のお花の絵。
こちらも天井のお花の絵です。
結構お花が多いですね。
そしてこちらがテーブルのお花。
粋松亭では宿の入り口から客室までお花が多いですね。
こちらはクッション。
フカフカなので座っていても気持ちよかった。
こちらが鏡台とクローゼット。
コンセントが1つあり、クローゼットには電気蚊取り器などがあります。
エアコンです。
時期によっては春や秋でも暑いと思うので付けるといいと思います。
粋松亭のおすすめの客室は「夕日見の角部屋」の理由
粋松亭のおすすめの客室は「夕日見の角部屋」(やさしさに包まれてまたはほほえんで見つめて)です。
理由は粋松亭の魅力は夕陽であり、この客室は他の客室よりも海と夕日が見やすいからです。
私が今回泊まったのはこの画像の603号室の「やさしさに包まれて」で、この客室が駿河湾に面しているから選びました。
画像に付け足すとわかりやすいので..
この画像のように左側が海(駿河湾)、下側が土肥の街並みになっています。
そしてこの夕日見の角部屋は南西と西側に開けているので夕日が見やすいからです。
この画像の右側の客室は南向きなのでちょっと夕日は見にくいはず。
客室の画像で説明するとわかりやすいです。
この客室はどちらも見えるんですね。
こちらが西側の窓で今回宿泊した4月もこちらの窓から夕日が見えました。
粋松亭の「夕日見の角部屋」は露天風呂もあることからやや高額ですが、こちらの客室がやはり一番見所があるのではないかと思います。
粋松亭のおすすめの客室は「夕日見の角部屋」です。
ウェルカムドリンク
遅れましたがウェルカムドリンクです。
ロビーではなく客室で頂きます。
まず抹茶。
苦味がなく、あっさりとしていて飲みやすい。
牛乳プリン。
味は濃厚で甘さが控えめ、つるんとした食感です。
たしか土肥は土肥乳業の特濃牛乳だったか名物があります。
もしかしたらそのあたりなのかな?とも思ったりしました。
たしか椎茸の甘いもの。
やや甘めで美味しかった。
これがおしぼりです。
会席料理(夕食)
では、粋松亭の料理を紹介します。
今回は絆会席です。
全体的な感想は、特に魚の素材が新鮮で美味しく感じ、揚げ物や焼き物のヒラマサやカサゴなどの魚も身がふっくらとしてしており食感が素晴らしい。
また会席料理も薄味でも十分美味しく感じられ、器も綺麗な物が多く、一品一品に工夫を感じました。
私個人としては全体的に大変満足できました。
こちら大人は予約事に2品選択することになっており、
- アワビの踊り焼き
- アワビのお刺身
を選択しました。
まずこちらが前菜とみかんの食前酒です。
器も綺麗だと感じました。
煮浸しです。
野菜も小柱も味はそれほどしないのですが、美味しく感じました。
ホタルイカの香油はピリッとしていますが辛さはありません。
まずこちらが鮑の踊り焼きのアワビ。
先ほどまでウネウネと動いて脱走していました笑
こちらが国産豚と合鴨つみれの柚子胡椒鍋。
これから火を入れますが、味は上品で柚子胡椒の香りも強すぎず、上品で美味しかった。
こちらがお刺身です。
事前に擦り下ろしてくれたワサビで頂きます。(自然な辛みがある良いわさびです)
まずカマスの刺身。
臭みがなく、身はやや柔らかめ。
自然な脂があり、大変美味しい。
こちらが中トロ。
口の中でとろけるような食感。
通常の養殖マグロだと少しベッタリしたような脂がありますが、この中トロはスーッと消えるようなしつこさのない脂でした。
天然のマグロなのかあるいはしっかりと処理されているのではないかと感じました。
そしてお隣がカンパチの刺身。
こちらは歯応えがしっかりとあり、食感が良い。
もちろん臭みもなく、大変美味しい。
そして奥にあるアワビの肝。
こちらはお酒のとも。
こちらが絆会席で選択したアワビのお刺身。
身が薄めに切られているので食べやすいく、コリッコリッの食感が美味しい。
こちらが先程のアワビの踊り焼き。
大変柔らかく、磯の香りもして美味しい。
レモンやバターで頂きます。
お吸い物。
にんじんや蕗も柔らかく、優しい味が染みていて美味しい。
全体的に薄めの優しい味をしていますが、不思議と物足りなさがなく美味しく感じます。
こちらが人参あんのヒラマサの磯香揚。
人参あんはニンジンの臭さがなく、ふんわり風味を感じる程度で食べやすい。
またヒラマサは柔らかくふっくらしていたので大変美味しかった。
意外とシメジに味が染みており、柔らかく美味しいと思いました。
焼き物の笠子の麹焼き。
このカサゴはふっくらしており大変美味しいものでした。(大根もうまい!)
わさびソースはあまり辛くなく、ツーンと来ない。
梅ソースは梅の香りが強く美味しい。
あさりご飯です。
まずお味噌汁。
赤だしの御味噌汁で上品で味もちょうどいい。
少し最後にトロッとした感じがあったのでトロロ昆布のような何かが入っていたかも?
お漬物。
あさりご飯。
味は薄めですが、漬物やお味噌汁と食べるとちょうど良いです。
個人的に贅沢を言えば、鯛茶漬けや西伊豆名物の塩鰹を使ったお茶漬けが出ると面白いかなと感じました。
デザートです。
白桃と梨のシャーベット。
サッパリとしているのですが甘さもあり大変美味しいです。
オレンジ。
酸味がなく味が濃いめで美味しい。
ティラミス。
やや甘めのティラミスなので好き嫌いは分かれるかも。
ミックスベリー。
あまおうムース。
ムースの上にいちごの氷を砕いたような面白い食感。
これは美味しい、珍しいなと感じました。
器のデザインもよく、可愛らしいと思います。
ここまで色々な器を見ましたが、綺麗なデザインが多かったと思います。
夜食のおにぎりです。
ひじきと何かと卵焼きです。
お米はもちもちしていたので餅米を使っているのではないかと思います。
大変美味しいものでした。
粋松亭の絶景の夕陽
ここから粋松亭から見えた夕陽を紹介します。
太陽が傾き始めると、窓辺が黄昏に包まれてきました。
海が太陽を浴びてオレンジ色に染まり始めます。
この日は4月中旬だったので真西よりはやや北寄りに太陽が沈んでいきます。
客室からもこのように夕日が見えます。
西伊豆の名物である夕日は大変美しい。
西伊豆はロマンがありますね。
なんだかしみじみとした気分になってきます。
波が打ち寄せては消える潮騒の向こうで夕日が静かに沈んでいきます。
海と空が同じ色になる時、穏やかな港町が余韻に浸ります。
熱海や東伊豆の朝日も綺麗です。
ただ土肥や西伊豆から見る夕日は、東側にはない魅力が溢れています。
太陽が沈んでいきました。
仲居さんによると夕日が一番綺麗な時期は秋の終わりから冬だそうです。
この時期は太平洋側が晴れるので夕日が好きな方の土肥旅行におすすめです。
夕日が沈むと客室も少し寂しさに包まれています。
夜は対岸の清水区あたりの夜景が見えます。
夜の温泉露天風呂(やさしさに包まれての客室露天風呂)
それでは夜の客室露天風呂です。
先ほど紹介したブラインドを閉めて入ることができます。(若干空いていますが笑)
熱いので加水します。
このあたりはお好みで。
夜の客室露天風呂は海の景色も何も見えません。
ただ「コトコト」と掛け流しの音の向こうに「ザッー」と波の打ち寄せる音が微かに聞こえます。
夜は温泉と波音を耳に温泉に入ると楽しいと思います。
料理(朝食)
まずは朝のおめざです。
朝食の15分ほど前に仲居さんが持ってきてくれました。
みかんジュースは味が濃くて美味しい。
ヨーグルトは甘さが少なくスッキリとして飲みやすい。
朝のチョイスとしては完璧だったと思います。
こちらが粋松亭の朝食です。
まずはワタリガニの味噌汁。
こちらは後で海苔を入れて頂きます。
イカとカツオの刺身。
カツオは特有の臭みが全くなく、歯応えがあり大変新鮮。
今までスーパーで買ってたカツオのたたきとは全く違ったため感動しました。
サラダはまあ普通。
こちらのドレッシングなどを使って頂きます。
お漬物と梅干し。
かまぼこ。
温泉卵は味付けは無かったのですが、大変美味しかった。
そしてこちらがアジの干物。
小アジで身が柔らかくて大変美味しい。
先程のワタリガニの味噌汁にはこの地海苔を入れて頂きます。
磯の香りが強くなり、さらに大変美味しく感じます。
デザート。
パイナップルはやや酸っぱかったですが、ヨーグルト(たしか)は美味しかった。
朝食も全体的に薄味が多いものの、濃い味の食べ物を食べたかのような十分満足感がありました。
朝の駿河湾の風景
粋松亭から見える朝の駿河湾の風景を紹介します。
客室から見えた正面の海。
やや右側の海(西北西方向)。
富士山は山に隠れて見えませんが、うっすらと南アルプスが見えました。
こちらは南西方面の土肥海水浴場。
「新海花亭」や「たたみの湯 湯の花亭」「明治館」などが見える他、駿河湾フェリーの往来がある土肥港も見られます。
対岸の清水港から駿河湾フェリーがやってきました。
愛知や関西方面から来られる方や冬季の峠越えが心配な関東の方は静岡県清水からフェリーに乗ってくるのもおすすめです。
車も乗れるようですから、フェリーを使うと観光の幅が広がりそうです。
こちらがうっすらと見える南アルプス。
対岸の由比あたりも見えます。
この道路の先には旅人岬や小土肥海岸があります。
春霞で見にくいですがまだ雪を被っていました。
朝風呂(やさしさに包まれての客室露天風呂)
ここから粋松亭の朝の客室露天風呂を紹介します。
朝風呂は気持ちが良いのでぜひ入られると良いですよ。
海が青いため左の障子の奥や右の窓の向こうの海を見ることができます。
「あ〜極楽♪」
朝は障子を全開に開けて海を見ながら温泉に入ります。
空と海の境を眺めながら足を伸ばしてゆったりとできました。
出発
残念ですが、ここで出発です。
大変素晴らしい温泉宿でした。
【私の感想】西伊豆土肥の粋松亭の「やさしさに包まれて」について
私の粋松亭に宿泊した感想(宿泊記)をまとめると
メリット |
|
デメリット |
|
大きな客室露天風呂の温泉、海と夕日の景色は大変絶景だった。
夕日が好きな人は海が見にくい客室もあるため「夕日見の角部屋」をおすすめします。
熱海・伊豆高原と比較すれば土肥は観光地化されていない静かな田舎街です。
土肥は「リゾートホテルで過ごしたい」という方よりも「温泉旅館で海を見ながらゆったり過ごしたい」方に向いていると思います。
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