長野県の安曇野にある「大王わさび農園」に行ってきました。川底まで見える清流が流れ、巨大なわさび畑が視界一杯に広まっている絶景です。
わさび農園には私も行ったことがなく、見ているだけで鼻にツーンと来るかと思ったのですが、せせらぎの音や自然豊かな緑の香り、遠くからこちらを眺める雄大な北アルプスの眼差しにリラックスして過ごすことができました。
大王わさび農園は一面わさび畑
これが安曇野の大王わさび農園のわさび畑です。一般的にわさび畑というと「段々畑」をイメージする方が多いと思いますが、こちらは平地式というらしく、大きな段差がありません。
安曇野の大王わさび農園は伊豆や奥多摩など渓流や山間地での栽培ではなく、元々は荒地だったものを大正時代に耕作したことがキッカケのようです。この地は伏流水が豊富で、平坦な土地であるため、山間地や渓流に畑を作るよりも規模が大きくなるようで、この地方独特のものだとか。
画像を見て分かるように、畑は石で作られています。石で作る方法と砂で作る方法があるようで、土壌の相違によって変わるらしいです。畝と畝の間を水が通って流れているという仕組みでずっと水が流れます。
手前は水路でわさび畑には黒いネットが掛かっています。日避けだと思います。平地は山間地と違って日照時間も長いですし、気温も上がりますので(予想ですが)。
画像の奥に見えるように、ここは小さな川が流れています。そのため橋を渡って移動します。かなり広く結構歩きます。
本当にどこ行っても一面中わさびです。「右を見てもわさび!左を見てもわさび!」です。ここまで圧倒的な風景を見ると、20年以上も生きてきた自分が今まで真剣にわさびの事を考えて来なかったことに気づかされます。
ちなみに伊豆には「わさび丼」があるようです。今度食べてみたいものです。
こちらも日避け用のネットが張られています。向こう側に小さく見えるのは人です。つまりそれだけ敷地が広い。鳥が鳴いていたり、気温も涼しいのでワサビが嫌いな人でも散歩になります。
わさび畑の作り方の解説がありました。
畝と畝間が掛け水にたいてい120度の角度というは面白いポイントです。
全国のわさび畑の栽培方式があります。
全国のわさび栽培は静岡県や山梨県、長野県、岐阜県が盛んなようです。やはり水が綺麗な場所でないと育たないのかもしれません。
この後は生わさび(1本1,000円くらい)を買って帰りました。お土産も販売されており、ワサビ関連のグッズも沢山あります。大王ワサビ農園は長野県の観光にはうってつけの場所でしょう。
本当のわさびと偽物のわさび
刺身の柵や寿司屋などに行くと鼻に「ツーン」とくるワサビですが、本わさびはあれとは少し違います。
本わさびを買って来て自分で擦り下ろすと鼻にツーンと来ませんし、鼻をつまんで口呼吸をする必要もありません。
むしろ香りが強く、少しマイルドな風味が口の中に広がり、「本当の本さわびはそれほど刺激が強くないなぁー」と感じます。
ちなみにこちらののgigazineでも紹介されているように、本当のわさびは緑色です。
大王わさび農園で購入したわさびもこの本わさびでセイヨウワサビではありませんでした。
セイヨウワサビは少し白っぽいワサビです。
わさび好きの方は大王わさび農園で生わさびを買われてはいかがでしょう。
そばや刺身、さんまの塩焼きにも絶品です。
ちなみに本わさびにも「真妻」という高級わさびがある
ちなみに本わさびには「真妻」という種類があります。以前伊豆に行った際にわさび屋に行った時に安いワサビと高いわさびがありました。
「どうしてこちらは高いのですか?」と聞くと「これは真妻だからよ」「真妻はだいたい料亭とか行くから、市場にはそんな出ないわよ」と言っていました。
「伊豆まで来たんだから買うか」ということで買ってみると、確かに「やや甘み」があるようなわさびで非常に美味しかったです。
色はやや黒ずんでいるような悪くなっているような感じでしたが、味は絶品です。
わさび好きの方は、もし「真妻」というわさびを見かけたら、購入されることをおすすめします。
アクセス
安曇野は松本市から北にあり、長野自動車道の松本ICから安曇野ICで向かえます。「大王わさび農園」はそこから北へ向かうとあります。
入り口の交差点は観光シーズンはやや渋滞します。小さなお子さんの家族連れで行く際にはトイレを先に済ませた方が良いでしょう。
安曇野の大王わさび農園まで旅行されたなら、松本や浅間温泉や諏訪の高級旅館などに宿泊されることもおすすめです。これから旅行の計画を立てられる方は、宿選びの参考にどうぞ。5,000円OFFのクーポンも紹介しています。