zoneの「secret base 〜君がくれたもの〜」の歌詞の意味は「キッズウォー3」とシンクロしやすい。

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[2001年版片段]ZONE secret Base~君がくれたもの~

この「zone」の解散は本当に残念です。
「secret base 〜君がくれたもの〜」は本当に良い歌だと思います。

 

このzoneは何よりボーカルの歌が上手い。
これは最近の音楽と比較すると、特に際立つと思います。

 

この曲は現在でも多くの歌手やバンドがカバーしているようですが、「zone」でないとしっくり来ないのでダメですね。
歌詞から聴くと「中学生頃」が舞台になっているとわかりますから、この時のzoneが歌うことはピッタリだったと思います。

 

また「キッズウォー3」の主題歌になったこともヒットの理由だと思います。
「キッズウォー3」の内容は、この歌詞に繋がるものがあったことも大きいはずです。

 

 

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歌詞の意味

私なりに歌詞の意味を少し考えてみたいと思います。

”君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望 忘れない”

からこの歌は始まります。
ここで”君と夏の終わり”は分かりますが、”将来の夢 大きな希望”は何のことか気になります。

 

これは歌を聴いていくと後半部分に

”君と夏の終わり ずっと話して 夕日を見てから星を眺め”

とあり、ここで”将来の夢 大きな希望”を話したのではないかと思います。

 

 

”10年後の8月また出会えるの信じて”

歌を聴くと夏の終わりの歌だとわかり、歌詞にある”突然の転校で”ということから離ればなれになってしまうことが分かります。
”10年後の8月また出会えるの信じて”ということは、転校した後は大人になるまで10年会えない年頃、つまり小学校高学年〜中学生くらいではないかと思います。

 

”嬉しくって楽しくって冒険もいろいろしたね” ”あぁ夏休みもあと少しで終わっちゃうから” ”悲しくって寂しくって喧嘩もいろいろしたね”

歌詞の中に冒険や夏休みなど子供に関する言葉が出ており、この歌が小学校から中学生くらいでの歌だと想像できます。
また楽しい、嬉しいなど感情に関する言葉がそのまま表現されているので、聴いていると子供らしい印象の歌だと分かります。

 

”あぁ 太陽と月 仲良くして”

この歌の中で面白い擬人化した歌詞です。
この意味は、太陽と月が両方見られる日は天気が良い=天気が良くなって欲しいという意味だと言えます。

 

太陽が日中に出ていれば晴れていますし、夜に月が見えれば雨は振っていることはないでしょう。
残りの夏休みを大切に過ごしたい気持ちを面白い表現をした歌詞です。

 

”手紙書くよ 電話もするよ 忘れないでね 僕のことを”

この歌が出た当時(2000年始め)は学生がまだ携帯(スマホ)を持っていない時代で、アプリもテレビ電話もなく手紙や電話が主流でした。

 

もし現代なら「テレビ電話するよ」「Lineで無料通話するよ」になるかもしれません。
しかし、携帯が無くお互いに満足する連絡を取れない時代は不便でもある一方、男女の世界には良さもありました。

 

 

”君と夏の終わり ずっと話して 夕日を見てから星を眺め”

ここが冒頭やサビの部分の”君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望”のことだと思います。

 

歌を聴くと「将来の夢」と「大きな希望」について出てきません。
しかし、この部分で夏の終わりに夕日を見ながら星が見える時間までずっと話していたことがわかります。

 

だいたい小学〜中学くらいの男女が2人で話すことは将来の夢や未来のことです。
ここでは直接将来の夢や大きな希望と歌詞にはありませんが、この年頃で夕日を見ながら星を眺める夜まで話していたと考えると、これらについて語り合ったのではと思います。

 

冒頭やサビの部分で繰り返される”君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望”はこの歌の重要な歌詞だと思います。
この”君と夏の終わり ずっと話して 夕日を見てから星を眺め〜…”の部分があるからこそ、サビや冒頭の歌詞の内容を理解できると言えます。

 

”基地の中”

基地って何のことか気になると思います。
この歌の名前が”secret base 〜君がくれたもの〜”です。
secret baseは直訳で「秘密基地」ですが、子供が誰もいない山で布団やテレビを集めて作る秘密基地のことでは無いと思います。

 

これは”比喩”であり、”共有するもの”という意味だと思います。
この”(秘密の)基地の中”という歌詞は至るところに出てきます。

 

  • ”嬉しくって楽しくって冒険もいろいろしたね 2人の 秘密の 基地の中”
  • ”悲しくって寂しくって喧嘩もいろいろしたね 2人の 秘密の 基地の中”
  • ”手紙書くよ 電話もするよ 忘れないでね 僕のことを いつまでも2人の基地の中”

”したね”の後に”基地の中”とあることから、”過去の思い出”が秘密基地のことだとわかります。
また転校してしまうことが決まった歌詞の後に”いつまでも2人の基地の中”とあることから、別れることが決まっても”基地の中”は残り続けると分かります。

 

ここからこの歌の”秘密基地”は”思い出・記憶”といったものなのではないかと予想できます。

 

次に

”君の頬を流れた涙は ずっと忘れない 君が最後まで大きく手を振ってくれたこときっと忘れない だからこうして夢の中でずっと永遠に”

歌詞に”ずっと忘れない” ”きっと忘れない”と重ねた後に、”だから、こうして夢の中で”とありますから、2人の思い出を夢の中で永遠にしておくという意味です。
ここでも”夢の中”=”思い出”=”2人の秘密基地”だと推測できます。

 

つまり、”秘密基地”は2人が共有する思い出なんじゃないかなと推測できます。
そう考えると、サビに出てくる”最高の思い出を”と繋がってきます。

 

君が最後まで大きく手を振ってくれたこときっと忘れない

ちなみ「キッズウォー3」の前作である「キッズウォー2」の最終話では恋心を持っていた茜役(井上真央)と翼役(斉藤祥太)が離ればなれになる時に、茜が翼の乗った車を大きく手を振りながら見送るというシーンがあります。
こういったドラマ内容とのシンクロもこの主題歌がヒットした要因だと思います。

 

”secret base 〜君がくれたもの〜”

ここまでの流れから”secret base 〜君がくれたもの〜”は「2人だけの夏の記憶・思い出」のことを差しているんじゃないかと思います。

 

 

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ヒットの理由は「secret base 〜君がくれたもの〜」が「キッズウォー3」に重なるから?

この「secret base 〜君がくれたもの〜」はCBC放送の「キッズウォー3」の主題歌でした。
この「キッズウォー3」は花より団子の「井上真央」、金八先生の「斉藤祥太」、コードブルーなど「浅利陽介」が当時出演していた作品です。

 

このキッズウォー3の主題歌だったことが「secret base 〜君がくれたもの〜」がヒットした1つの要因にもなったと思います。
理由はキッズウォー3と「secret base 〜君がくれたもの〜」の内容に似ている部分が多く、キッズウォー3と歌がシンクロしやすいからです。

 

「キッズウォー3」とは

キッズウォー3のあらすじは中学生だった今井茜(井上真央)と紺野翼(斉藤祥太)の恋の話で、この2人は小学生の時(キッズウォー2)からすでに両想いの関係です。
途中で浅利陽介が出て来て、翼のライバル関係になりますが、最終的に今井茜と紺野翼が結ばれます。

 

このキッズウォー3のあらすじと「secret base 〜君がくれたもの〜」は共通することが多いです。
実際に見た人しかわかりませんが、例えば、(:の左がキッズウォー、:の右がsecret base 〜君がくれたもの〜の歌詞)

  • 舞台が夏であること:夏休み・夏の終わり
  • オープニングの線香花火:あぁ花火が夜空キレイに咲いて
  • 翼が長野へ帰ることが決まる:10年後の8月また出会えるの信じて
  • 翼と茜がお互いに心を寄せながらもすれ違うシーンが多い:悲しくって寂しくって喧嘩もいろいろしたね
  • 告白した翼を学校を飛び出して追いかけた茜が手を取り合う:最高の思い出を
  • 茜が学校を飛び出し、引越してしまう翼の元へ。翼の乗った車を大きく手を振って見送る。(キッズウォー2の最終話のシーン):君が最後まで大きく手を振ってくれたこときっと忘れない

 

と「キッズウォー3」を見ていた人は自然とこの歌詞とシンクロしやすい箇所が多くあります。
ドラマを知っているだけでこの歌の情景が浮かびやすいですし、キッズウォー3の主題歌としてはピッタリです。
つまり、この「secret base 〜君がくれたもの〜」と「キッズウォー3」の記憶が重なりやすいんです。

 

「10年後の8月また出会えるの信じて」と聴くと翼と茜の関係がイメージされますし、「悲しくって寂しくって喧嘩もいろいろしたね」と聴くとドラマの中での恋のすれ違いの描写が浮かびやすい。(キッズウォー3は特に多かった)
どこか歌とドラマが入れ替わりに頭の中でイメージされるわけです。

 

実際にこの「キッズウォー3」はお昼のドラマで好視聴率の人気ドラマで13%ほどを記録したようです。

 

この「ドラマの内容とシンクロした主題歌」という要素もこの「secret base 〜君がくれたもの〜」がヒットした理由の1つだと思います。

 

 

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「secret base 〜君がくれたもの〜」は「zone」だからこそ響くのでは?

もう1つ当時の「zone」が歌ったことが良かったと思います。
この歌は歌詞を聴くと、小学生〜中学生くらいが歌っていると分かる歌ですから、若かったzoneにはピッタリな曲です。

 

この歌は若い声で歌うことや、全てのパートをボーカルが担当せずにそれぞれのメンバーが各所で歌ったからこそ響きやすい歌だと思います。
”出会いはふとした” ”突然の転校で” ”君と夏の終わりずっと話して” ”君と夏の終わり(最終サビ)”のそれぞれの箇所で必要な声が表現されていたと思います。
個人的には特に”突然の転校で” ”君と夏の終わりずっと話して”はボーカルの奥行きがあり響きのある声よりも、やや優しさのあるような柔らかい声のメンバーが歌ったことが、この箇所をより良く表現しているのではないかと思います。

 

 

zoneは解散してしまい、再結成されましたが再度解散してしまいました。
とても良いヒット曲を出したグループだけに、こういった貴重なグループが歌の世界からいなくなってしまうことは本当に残念ですね。