交通事故の補償は将来の疾病リスクも考慮すべき。ムチウチ(頸椎捻挫)で80万円の慰謝料は安い。

私もかつて交通事故に遭ったことがあります。

その時、ムチウチ(頸椎捻挫)になってしまい、約6ヶ月通院をすることになりました。

 

貰ったのは約80万円の補償金でしたが、この80万円はやっぱり安く、患者の将来や今後の後遺症を考えれば充分な金額とは決して言えません。

 

 

ちなみに80万円と言う慰謝料は、通常の示談では貰えません。

慰謝料の算出基準には「弁護士基準」というものがあり、その基準で言うと半年で約80万円ということです。

参考:http://www.jiko-online.com/isya.htm

つまり、弁護士を立てないとこの費用は貰えることができないため、相手の損害保険会社の担当と示談してしまうと、もっと低い金額になってしまいます。

 

だいたい6ヶ月で70万円くらいですが、こういった知識がない一般の方の場合は相手の損保担当者に言いくるめられて30万円とかで済まされているかもしれません。

余談ですが、損害保険会社の示談担当は「結構とんでもない人」が多く、平気で嘘を言ったり、罵倒してくるような人間もいます。(笑)

被害者になったならば、絶対に「弁護士」を立てて間に入ってもらったほうが良いですよ!これは本当に!

 

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交通事故によって将来疾病や症状が出る可能生も

本題に移りますが、80万円の慰謝料が安い理由には「その後の後遺症が出る」というリスクです。

後遺症は本来症状が残るという意味ですが、私が言いたいことは「一度交通事故に遭うと、体が変異してしまい、後々別の症状で苦しまれるという方がいる」ということです。

これは交通事故にあった方は分かりますが、人間の体は日々変異しており、例えば、転倒やスポーツでのケガ、ストレスなどの刺激を受けて、体がそれに最適化されるために変異しているということ。

交通事故もこれと同じように、ムチウチや頸椎捻挫などになってしまうと「見かけ上は同じ体」でも、以前とは違う体になってしまうということです。

レントゲンやMRIに写るような出血や骨折でなくとも、頸椎捻挫で体の全体が変わってしまうことがあります。

 

私も交通事故に遭ってから、しばらくして腰痛が出てきました。

それまでは腰痛も無い健康な人間で運動が好きでしたが、何だか腰がだるく痛みも感じるようになっていったのです。

交通事故で怪我をしたのは首のはずなのに…

よく「鬱病の人が交通事故に遭って症状がさらに悪化した」というパターンは、事故がただ単に「外傷」ということではなく、「体の構造に対しても影響を与えた」ということです。

 

これをよく分かっているのは整体やカイロプラクティックなど民間療法の分野です。

これらの分野の療法は幅広いので一概には言えませんが、整体の中には体は全て繋がっているという考えが根幹にあるからです。

だから、交通事故後に接骨院などに通う患者が多いわけです。

これは現代の西洋医学を元にしている現代医学では、まず分からないことですし、実際に整形外科で電気を当てても大して効果があるとも感じられないのです。

人間の体は「全体が1つ」であり、「部分」という見方は本来は難しい。首の影響は腰にも来ますし、腰の影響は首にも関係します。

こういった「全体を見る」ということが西洋医学では難しいんですね。

病院では外科・皮膚科・循環器科と分かれていますが、こういった考えでは「なぜ交通事故に遭った患者がノイローゼや鬱病になるか」ということも考察できないのです。

せいぜい「ヒステリックな患者」というレッテルが貼られるだけです。

私は鬱病等ではありませんでしたが、理解をしてくれない医者に(無理もないですが)非常に落胆したことを覚えています。

話は逸れてしまいましたが、「交通事故は体が体の構造を変えて、体が対処する」ということでその歴史は体に刻まれています。

これが問題です。

 

交通事故の慰謝料は「基本的にそれまでの通院日数や期間、交通費」などを元に算出されています。

もちろん治療期間後も後遺症が残っていれば、その後遺症の等級に応じて慰謝料も算出されます。

 

しかし、ここでは「今後、交通事故が原因の症状や病気」は補償されないということです。

本来事故に遭わなければ、変わることが無かった体に傷を付けたり、変異を起こさせたわけですから、「慰謝料」+「今後の補償」も含めないといけません。

これは交通事故での急性症の症状が完治してもすべき話です。

現代医学では、交通事故などの傷害とその後の疾病罹患率の因果関係が不確かなようですが(現在論文などを見たことは無いため)、多くの人が交通事故後に不調や後遺症を訴えているのも事実です。

 

これが事実ならば(私は事実だと思いますが)、交通事故によってその後の症状の発症や疾病率が上がることに対する補償も本来は含めないといけません。

病気になった人が交通事故に遭わなければその病気に罹患しない未来もあったと言えるからです。

ムチウチでの慰謝料は最高で約88万円(半年)ほどですが、そういったことを含めると数百万円は補償しないといけないでしょう。

現代医学では体の不調は治らないため、保険が適用されない民間療法などでの治療(施術)に頼らないといけません。

カイロプラクティックや整体などの療法は保険がきかないので全額自己負担になります。

ですから、仮に後遺症が出た時のことを考えると、やや高額な民間療法を受けるために数百万円の補償は必要だと考えます。

 

「これだけの負担を損保に負わせることはできない」という意見もありますが、損害保険会社のために交通事故の被害者はいるわけではなく、本来は加害者が負えない経済的な負担を負うことが損保の事業ですから、被害者が本当に必要としている金額を補償することが重要なことです。

実際にこれだけの(数百万)補償金を出すようになれば損保は事業として成り立たないかもしれませんが、それは裏を返せば「交通事故がそれだけ重大な事故であること」また「現代の損保や補償の制度が被害者の現実と大きく乖離をしている」ということの証左でもあると言えます。

話がまとまらないのですが、ムチウチは後に別の症症が出ることもあり、現在の交通事故の補償制度ではどれほど通院したかなどしか考慮されていません。将来何かの病気になった時にそれが交通事故由来であっても補償すらされないのです。

因果関係がはっきりしないという理由で却下されることもあれば、すでに示談が済んでいることあります。

示談をしないと補償が貰えないなど、結局現在の補償制度は「被害者を守るための制度ではなく加害者や保険会社が有利、得をする制度」でもあります。

今のムチウチ(頸椎捻挫)の補償金は低く、これはむしろもっと高い金額で補償しないといけないと私は思います。

 

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